サカタのタネ ハクサイ種子 ゆめぶき506【取り寄せ注文】*秋のみ商品【2024秋新種予約】6月下旬~入荷予定
【取り寄せ注文商品です】
・ご注文をいただいてからメーカーから取り寄せとなります。
・商品によっては品切れや商品の入荷に時間がかかる場合がございます。
その際はメールにてご連絡させていただきます。予めご了承ください。
根こぶ病耐病性で晩抽性にすぐれる黄芯系の早生品種
●特性
1. 春まきで定植後63日、秋まきでは播種後67日ほどで収穫できる早生品種です。
2. 外葉は鮮緑色で頭部はよく抱被します。球形は胴張りする砲弾型で球長28㎝前後、球重3.0kg前後になります。
3. 球内色は全体に黄色がまわりカットしたときの見栄えがよいです。肉質がやわらかく、品質がよいです。
4. 晩抽性で結球性も安定しており、幅広い作型で利用できます。
5. 根こぶ病耐病性で、ゴマ症や石灰欠乏症によるチップバーンやアンコなどの生理障害にも強くつくりやすい品種です。
●適応性
本品種は高冷地の3月中旬から4月下旬まき栽培(加温または保温による育苗が必要)で利用できます。温暖地、暖地では、1月中下旬から3月上旬播種の加温育苗、トンネル栽培、8月中旬~9月上旬播種の秋どり栽培で利用できます。
●播種・育苗・定植
春まき栽培では、育苗温度13℃以上を目安とし、約1か月保温育苗をします。徒長した苗をつくらないよう本葉4~5枚時までは灌水を控えめにします。8月、9月まきの栽培では、本葉2~3枚時に定植するように心がけます。苗の管理は徒長防止のため高床にします。灌水は天候を見ながらになりますが、過剰な灌水、午後2時以降の灌水も徒長の原因となるのでさけます。老化苗を使うと定植後の活着、生育が悪くなり石灰欠乏症の原因ともなるので注意して下さい。定植後の極度な低温や乾燥も脇芽発生の原因となるので注意が必要です。
●施培管理
定植前に元肥を施します。窒素成分で15~18kg/10aが標準となります。有機肥料、微量要素材を併せて施してください。追肥は窒素成分で2~3kg/10aで2~3回に分けて施します。1回目は定植10日後程で株元に施します。2回目は定植20~30日後ほど(結球始め)で畝間に施し、除草も兼ねて中耕します。
●収穫
頭部を押さえてかたくなり中身がある程度しまっていたら収穫です。収穫遅れは、石灰欠乏症や球内の退色によって品質が低下しますので適期収穫を心がけてください。
●病虫害防除
暑い時期の育苗ではハイマダラノメイガ(シンクイムシ)、コナガ、ヨトウムシの被害が発生しやすくなります。苗床の入口には寒冷紗などを張って極力害虫の侵入を防ぎます。定植後は、害虫が大きくなり農薬が効きにくくなる前に早めの防除を心がけてください。性フェロモンを利用したフェロモントラップを圃場に設置するのも減農薬につながる技術として有効です。
●生理障害対策
石灰欠乏症の生理障害は、圃場に十分な石灰、ホウ素があっても発生します。原因としては、老化苗の定植、過剰な施肥、過湿、結球期の極度な乾燥、気温の変化などで根の働きがこじれ、必要成分を十分吸収できない際に発生します。これにはハクサイの根張りをよくつくることが大切です。圃場へ「バイテクバイオエース」などの有機質肥料や、完熟堆肥を投入し健全な土づくりを心がけることによって、生理障害の発生を軽減させます。また、有機質に富んだ圃場のハクサイは風味がよく、品質の向上にもつながります。