ダイコン小林種苗のブログ -

ホーム > タグ > ダイコン

ダイコン

タキイ種苗 「秋神楽」を新発売

青首ダイコンの首色にこだわり、現代の”ダイコン事情”を形にしました。
業務加工用で廃棄ロスが軽減され、形と太りがよく首色が淡い”淡緑首”ダイコン品種

『秋神楽(あきかぐら)』を新発売

タキイ種苗は、2012年の新品種として、形、太りが良く、首色が淡い秋ダイコン『秋神楽(あきかぐら)』を発売します。

ダイコンの作付け面積※1は、青果における需要減少や市場価格の低迷などにより2010年で35,700ha、5年前の2005年が39,100haで、ここ5年間で3,400ha減少しています。そのような中、ダイコンの消費形態は食生活やライフスタイルの変化により、家庭での煮物、漬物での利用が減り、刺身のツマや漬物、コンビニのおでんなどの業務・加工向けが増加しており、現在では60%を業務加工用が占めます。これらの用途では煮崩れしにくい、硬くて緻密な肉質や、青首の薄い品種が求められるようになっています。特に、ツマやオロシなどの加工業者は、ダイコンの青首の部分をカットし、白い部分のみを利用しているのが現状です。青首部分の廃棄にもコストがかかることから、青首の淡い品種が求められています。

今回新発売するダイコン『秋神楽』は、秋まき年内収穫に適し、首色が淡い緑色の“淡緑首”※2ダイコンで、萎黄病※3に安定して強く、形状の乱れが少なく、肌が美しい品種です。中間地・暖地での年内収穫での適期栽培で、播種後60日で根長38cm、根径8cm程度によく揃います。この『秋神楽』は、ツマやオロシ、漬物、おでんなどの加工業務向けのニーズを踏まえ10年をかけ育成し、どこで誰が栽培しても同じようなダイコンになるように作りやすさにもこだわっています。
もちろん加工業種加工業向けだけではなく青果用として、生産者、家庭菜園愛好者へもおすすめします。

淡緑首のダイコン『秋神楽』肌が美しく青果用にも好評の『秋神楽』

◆『秋神楽』の主な特長

  • 中間地での秋まき年内収穫に適する淡緑首ダイコン。
  • 肥大性にすぐれ、形状の乱れが少なく、作りやすい。
  • 果実の肥大が早く枝数が多いため、初期から収量が上がる。
  • 肌が美しく青果、業務加工用などさまざまな用途に向く。

◆栽培の注意点

  • 無理な早まきは形状の乱れにつながる恐れがあるので避けましょう。
  • ス入り※4の回避やおいしさ、みずみずしさを低下させないためにも適期収穫に心がけましょう。
  • むやみに大きくすると、ダイコンとしては「老化」現象が始まり、おいしさやみずみずしさが低下することがありますので注意しましょう。
※1 ダイコン作付け面積 農林水産省「農林水産統計」より
※2 淡緑首
(たんりょくくび)
首色が従来の青首ダイコンより淡く、緑色部分がうすい青首ダイコン。
※3 萎黄病
(いおうびょう)
ダイコン、キャベツなどの重要な土壌病害で、フザリウム菌によって発病する。葉は緑色を失って黄色に変わり、生育が止まってやがて枯死する。
※4 ス入り ダイコンやカブなどの根の中に起きる異常の一種で、内部の細胞が劣化し、スポンジ状の空洞ができること。収穫が遅れた場合や、何らかの障害で肥大が止まった場合に起こりやすい。

タキイ種苗 秋神楽ダイコンのご購入はこちら

ダイコンの取扱品種一覧

ダイコンのまきどき検索

タキイのダイコン

ダイコン品質アップのコツ

連作による圃場の老朽化を防ぐ。

・土づくり
ダイコンの病害には圃場の乾燥・過湿によるものが多く、連作による圃場の老朽化が問題となります。これを防ぐには、ダイコン以外の品目を栽培するだけでなく、輪作体系の中にソルゴーなどの緑肥作物を導入することで、土壌の通気性や排水性を保持するなどの土壌改善効果や、センチュウを抑制することにも有効です。ただし、ダイコンの次回作付けはすき込んだ茎葉が分解してから行わないと又根や害虫の要因になるので注意が必要です。
また、堆肥などの有機物の施用を行い、安定した緩やかな肥効が進むような土づくりも大切です。圃場に入る際にはなるべく適度な水分条件で耕うんし、空気の層を保つことを心がけてください。

・ストレスのない生育を
ダイコンの生育適温は約20度です。秋まきでは播種から収穫に向かい気温が低下していくので、当然、生育のスピードが遅くなります。
施肥や被覆資材の工夫で、厳寒期においても緩やかに生育を続けられるようにすることが、品質アップのコツといえるでしょう。

ダイコンのご購入はこちら

Home > タグ > ダイコン

明治43年日本(国内)最大級の品揃え小林種苗ホームページはこちら
検索

Return to page top